【レポート】空旅ユニバーサルデザインイニシアティブ総会に代表の織田友理子が参加しました
2026年8月某日、空旅ユニバーサルデザインイニシアティブ総会に参加してきました。
こちらは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導する「空旅ユニバーサルデザインイニシアティブ(研究会)」のメンバー(航空会社、メーカー、学術関係者、障害当事者団体などのステークホルダー)が一堂に会し、誰もが負担なく快適に飛行機を利用できる「ユニバーサルデザインの空旅」の実現に向けた取り組みや今後の活動方針を議論・共有するための年次総会です。
代表の織田友理子も参加し、障害当事者の視点から、インクルーシブな移動体験のつくり方について議論しました。当日の議論の様子と、織田が伝えたメッセージをご報告します。
「地上」と「空」で異なる障害への意識

ワークショップで織田は、「地上にいると障害のことばかり考えてしまうけれど、空に行けば障害のことを忘れられる、考えなくて済む」という思いを語りました。(トイレの課題はありますが)非日常の空間である空の旅には、日常の制約から人を解き放つ大きな可能性があります。
参加者や研究者からは、航空機や空の旅には「国籍や言語、心身の状態も含め、さまざまな人がいるのが当たり前」という文化が根付いていることが共有されました。この多様性を受け入れる文化が、高いホスピタリティを生む原動力になっています。
現場・当事者・開発者の共創
現在の空の旅は、設備面の課題を、客室乗務員の高いホスピタリティで補っている面があります。これを持続可能なものにするには、現場の気づき、当事者の声、開発者の技術を結びつける仕組みが必要です。
「こんなものがあったら良いけれど、無理ですよね」「作れても、規定があって難しいですよね」とあきらめるのではなく、気軽にアイデアを出し合える場をつくることが大切だという意見が出されました。
誰もが自分らしく選べる未来へ
議論では、社会実装に向けて、次のような取り組みが提案されました。
- 選択肢の見える化:障害の有無にかかわらず、誰もが公平にサービスを選べる環境をつくること
- 負担の見える化と専門家の巻き込み:バリアフリー化にかかる費用やサービスの内容を明らかにし、クラウドファンディングや専門家の力も借りながら、続けられる仕組みをつくること
- 「自分ごと」として考える機運づくり:けがや高齢化、子育てなど、誰にでも起こりうる課題として受け止めてもらうための情報発信
- 官民連携による標準化:産官学が連携する協議会などを通じて、国際標準を見据えた開発をロードマップに沿って進めること

写真左から)杉山葵(ウィーログ)、安岡哲夫様(JAXA)、織田友理子(ウィーログ)、安田仁司様(トヨタ紡織株式会社)、乾元英(ウィーログ)
まとめ
ウィーログはこれからも、多様な立場の皆様と力を合わせ、「車いすでもあきらめない世界」の実現に向けて歩みを進めてまいります。ワークショップを企画・運営された皆様、ともに議論してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

写真)懇親会にて東洋大学の川内美彦先生と記念撮影

