WheeLog!教育プログラムとは
街歩きイベントを教育機関向けにアレンジした障がい体験プログラムです
車いすの体験
生徒全員が車いすに乗ります
バリアフリー調査
アプリを使って街のバリアフリーを調査します
振り返り
教室に戻って調査の振り返りをします
授業例
座学
街歩きの目的・意義を確認し、車いす体験の流れを確認する。また、車いすの使い方やバリアフリーについての動画を視聴し、街歩きを安全かつ円滑に実施するために必要な事項を学ぶ。
車いす体験
ふりかえり
到達目標
- 車いす当事者の生活上の困難な点を知っている。
- 街の中にある様々なバリアに気づくようになる。
- 車いす当事者やバリアフリーについて、地域の現状を把握し、改善案を提案できるようになる。
- 地域の課題解決のために、具体的な行動を起こせるようになる。
教材としてのWheeLog!
バリアフリーを調査してまとめても、その場だけのモノになってしまいがちです。「WheeLog!」を活用すると、調査前の何も情報がない地図に「走行ログ」や「スポット」の情報を視覚的に埋めることができ、生徒の達成感を満たすことができます。
スマートフォンで情報を記録しアプリにアップするという行為は、スマートフォンを使い慣れた生徒にとって日常生活の延長ともいえます。WheeLog!はきれいな画面と簡単な操作性を備えているので、ゲーム感覚で取り組むことができ、楽しみながらバリアフリーへの理解が深められます。
障がい体験の授業をすると「障がいは大変(健常で良かった)」という単純な感想になりがちです。WheeLog!を使って情報をアップすることで「大変なことをどうしたら解決できるのか」「自分たちにできることはないのか」という当事者意識を生徒に醸成することができます。自分たちが暮らす地域の問題点について考え、情報を共有することの大切さを生徒が実感することができる良い経験になります。
さらに「WheeLog!」の授業が終了しても「アプリを使用してスポット情報をアップする」「タイムラインに投稿される車いすユーザーの声を知る」など継続して学ぶことができます。
生徒の感想
教育プログラムに参加した生徒の感想です
WheeLog!を利用して自分達でスポットを見つけて投稿して…という作業をするうちに、今までは意識していなかった部分にまで目を向けるようになったり、健常者が何ともない場所でも車椅子の方々にはここが問題なんだ、と双方の目線から考えられるようになった気がする。
実際車椅子に乗っている私たちに冷たい視線を送る人は少なくありませんでした。しかし、小学校の1年生は私たちに道を譲ってくれて心が温かくなりました。私自身も困っている人を見かけたら、自ら声をかけて手助けをしていきたいと思います。
車椅子で自走をしたり、普通の道を通ってみることで、車椅子ユーザーの大変さがわかりました。外出がおっくうになるという気持ちもとても理解できて、だからこそWheeLog!の“共有する”ということの良さがわかりました。
情報が多ければ多いほど車いす利用者は便利に街に出られると感じました。なので、これからもWheeLog!で情報をのせられれば良いです。人の役に立てるような行動ができてとても嬉しかったです。