昨日に続き、WheeLog!教育プログラムについて伊勢崎興陽高校の中山見知子教諭から取り組みを紹介していただきます。今日は12月に行われた沖縄県真和志高校との交流会の模様です。
2018年12月10日、2年生の沖縄修学旅行で真和志高校さんとの交流会としてWheeLog!を実施しました。
本校では今年度初めて、修学旅行で系列別の学習を行うこととなりました。沖縄の福祉施設でおじいやおばあと交流するのもとても魅力的でしたが、せっかくなら、現地の福祉を学ぶ高校生と会いたい!と考えました。
福祉を学ぶ高校生は全国に何人いると思いますか?全国の高校生の数は315万人ほどですが、福祉を学ぶ高校生は、なんとたったの8900人、全高校生の0.28%になります(平成29年学校基本調査より)。普通にしていたら、お互いにほとんど出会えない、レアポケモンみたいなものですよ。
というわけで、ぜひ、福祉の名門「沖縄県立真和志高等学校」さんと交流したい!と考えていました。真和志高校さんは昨年度の全国高校生介護技術コンテスト全国最優秀賞、今年度の手話甲子園でも全国最優秀賞を獲得したすごい高校さんなのです。先生方も福祉に熱い思いを持っている方々で、交流のお願いをしたら「いいですよ~」ということで快諾していただけました。
さらに、沖縄県の脊髄損傷者協会の仲根様のご協力もいただき、事前準備はすっかり真和志高校さんにしていただいて、当日を迎えました。
集合場所に着いてびっくり!総勢100名ほどが集合!事前に人数の計算をしておけばわかっていたことなのですが、実際に多くの人がいてとても嬉しく感じました。神出鬼没の群馬DETの細野さん、台湾からWheeLog運営メンバーの松下さんも参加してくださりました。
さすが、福祉を学ぶ高校生。すぐに打ち解けて、真和志高校の生徒さんの司会進行で交流会スタート!あっという間に、会場である那覇市内のおもろまち駅すぐにある「サンエーマーケットプレイス」周辺へと消えていきました。
始まってすぐに土地勘のない私は生徒さんを見失いました(ダメ先生)。それでも、途中で何とか出会えたグループもあり、笑顔で楽しそうにしている様子が見られて安心しました。事後の振り返りも、行動中に購入したお菓子を食べつつ、皆で頭を寄せ合って考えている様子でした。
最後に、WheeLog!をやってみて感じたこと考えたことを各グループが発表し、交流会は終了。本校が修学旅行中ということで、ゆっくりとお別れする時間もありませんでしたが、最後まで真和志高校の生徒さんが見送ってくださりました。
真和志高校さんも、この交流に先立ち、生徒さんだけでWheeLog!をやってみたようです。また、本校のWheeLog!の活動を夏休みの福祉の先生方の研修会で報告させていただいたので、全国の先生からの問い合わせもあり、WheeLog!を教育ツールとして活用しようとしてくださる先生方が増えていることをとてもうれしく思っています。
生徒たちの学びが、どこかの誰かの役に立つかもしれない、なんて、とってもワクワクしませんか?
群馬県立伊勢崎興陽高等学校
福祉系列長 中山見知子