国際学会で学生がWheeLog!の研究発表

2024年11月6日から9日にかけて、北海道札幌市で開催された「第8回アジア太平洋作業療法学会(APOTC 2024)」にて、東京工科大学作業療法学専攻4年生の河野琉聖くんが、WheeLog! 車いす街歩きプログラムに関する研究発表を行いました。

東京工科大学助教 大野勘太先生よりご報告いただきましたので、ぜひご覧下さい。


国際学会で学生がWheeLog!の研究発表を行いました!

アジア太平洋作業療法学会は、4年に一度開催されるアジア環太平洋地域の大規模な国際学会で、各国から多くの作業療法士が参加しています。今回は学生向けの演題募集「Student Paper」に応募し、見事発表の機会を得ました。

河野くんの研究では、WheeLog! 車いす街歩きプログラムに参加した2名の車いすユーザーにインタビューを行い、プログラム前後での外出意欲の変化を分析しました。複線径路等至性アプローチ(Trajectory Equifinality Approach)を用いて、2名それぞれの外出意欲の変遷を図式化することで、その傾向を明らかにしました。

研究の結果、2名とも街歩きプログラムを通じて観光名所の散策や公共交通機関の利用など、日常では挑戦しない活動に取り組んだことで、外出意欲が向上しました。しかし、プログラム後の外出範囲には個人差が見られました。外出経験が豊富な方は、終了翌日から自主的に外出範囲を拡大していましたが、外出歴が短く、身体能力に制約がある方は、徐々に外出範囲を広げていく傾向が見られました。また、スマートフォンの通信速度制限やアプリ操作の慣れなどが、外出を阻む要因であるとの声もありました。

発表では国内外の作業療法士から多くの質問が寄せられ、WheeLog!の理念に強い共感が示されました。翻訳アプリも駆使しながら、河野くんは英語でのプレゼンテーションと質疑応答を無事に乗り切り、WheeLog!の魅力を世界に向けて発信してくれました!


国際会議という大舞台で、ウィーログを英語で発表していただき、本当にありがとうございました。今後もこうした学会や様々な場面でウィーログが取り上げられる機会が増えることを願っています。

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