車いすでも安心?大阪・関西万博の会場内のバリアフリー対応を紹介

2025年開催の大阪・関西万博。楽しみにしている方も多いと思いますが、「バリアフリー環境って実際どうなの?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私たちWheeLog!は、万博を支えるボランティア向けに実施された「LET’S EXPO」の研修において講師を務めた経緯もあり、その後に行われた会場テストランに参加し、現地でバリアフリーの実地調査を行いました。

トイレのバリアフリー対応は?

会場内のトイレは、基本的にすべて車いす対応トイレが併設されており、介助用ベッドも完備されています。

また、複数の車いすトイレがある場所では、左右の移乗方向に配慮した設計がされている点も注目ポイント。ユーザー目線に立った配慮が感じられます。

個室内の広さも十分で、

  • 地上に設置されたトイレは約2.6m前後
  • 大屋根リング上のトイレは約2.2m

と、電動車いすでもゆとりをもって利用できる空間になっています。

多様なニーズに対応する設備も充実

トイレ以外にも、会場内には

  • 授乳スペース
  • カームダウン・クールダウンルーム

などが整備されており、子育て中の方や感覚過敏のある方など、さまざまな人が安心して過ごせるよう配慮されています。

大屋根リングのエレベーターで上へ、さらにスロープで眺望ポイントへ

万博のシンボル「大屋根リング」には、全部で6基のエレベーターが設置されています。

すべて24人乗りで、車いす4台が同時に乗れる広さがあり、リング上へアクセスできます。

リングに上がった先には、さらに緩やかなスロープが設けられており、上へ進むほど見晴らしの良い景色が広がります。

特に海側は絶景スポットとしておすすめで、スロープをゆっくり移動しながら、景観を楽しむことができます。

リング上にはトイレが5箇所あり、移動中も安心して過ごせます。

会場内を巡るバスも運行

会場内には、東ゲートから西ゲートまでを結ぶバスも運行されています。

こちらは有料(1人1回400円、1日フリーパスは1,000円)で介助者も1人としてカウントしますが、広い会場内の移動手段として便利に活用できます。

利用方法は、一般的なノンステップバスと同様で、車いすの固定など、スタッフのサポートもあり、車いす利用者でもスムーズに乗降できます。

噴水ショーを目の前で

会場南側のウォータープラザでは、定期的に噴水ショーが行われています。

このエリアには、車いす用の観客席が東西と中央に設置されています。

目の前で噴水ショーなどが見られる絶景ポイントで、夜にはライトアップされたとても綺麗なショーもあるので、ぜひご覧ください。

実物の車いすを使ったモニュメントも展示

会場内には、実際の車いすを使ったモニュメント作品も展示されています。

場所は西ゲート方面の大屋根リングの近くで、アートとバリアフリーが融合した、強いメッセージ性を持つ印象的な展示です。

お越しの際は、ぜひその目でご覧ください。

万博をもっと安心・便利に楽しむために

WheeLog!では、今後も誰もが安心して万博を楽しめるよう、バリアフリー情報を現地から発信していきます!

公式のバリアフリー情報もご覧いただきながら、ぜひお楽しみください!

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