WheeLog!についてヘビーユーザーの皆様にインタビューに答えていただきました。本日から7回にわたり公開させていただきます。
http://www.wheelog.com/hp/project/interview
トップバッターは、車いす単独世界一周された miyoさんです。インタビューを受けていただいただけでなく、なんと長文の寄稿まで!
ご許可いただけたのでこちらに転載させていただきます。
【バリアフリーマップアプリ WheeLog!でインタビューを受けました!】
WheeLog!について少し綴りたい。
そして知って欲しい。
車椅子での外出は大変だ。
何が大変か?
想像して欲しい。
今度、同窓会やろう!と企画し、居酒屋をスムーズに予約する。
当日は何の問題も無く居酒屋に到着し、入店してその場を楽しみ帰宅する。
これが通常の流れ。
これらの何でも無い流れが私(車椅子ユーザー)の場合以下のようになる。
同窓会を企画する→まず車椅子でも入りやすいお店を選ぶ(入口の段差が少ない、広いトイレがある等)
→さらに突き詰めると、開催場所の最寄り駅にはエレベーターがあることをちゃんと確認し、その駅からお店までなるべくフラットで、たとえ車椅子ユーザー1人だったとしても辿り着けるお店を選ぶ。
(私の実家の最寄り駅にはエレベーターが無い…)
毎回こんな流れを繰り返している。
良いお店を新規で探すと何時間もかかるから、自ずと自分が知っている限られたお店に何回も通うことになる。
別にそれが悪いことでは無いが、たまには気軽に新しいお店にも挑戦してみたい。
WheeLog!はそんな時間も手間もかかる車椅子お出かけ情報探しの時代から、完全にブレイクスルーした新時代のお出かけサポートアプリだ。
全国津々浦々、果ては海外まで
車椅子ユーザーや健常者問わず、バリアフリー情報を全員でシェアしている。
例えば有楽町でご飯食べたいな、と思ったらWheeLog!のアプリを開いて有楽町付近で誰かがバリアフリーのレストランを投稿していたら参考にできる。
過去に当事者目線でバリアフリー情報を、しかも写真付きで投稿している情報を見れば私達は安心してそのお店に入ることができる。
私は世界一周をしながらこのWheeLog!に世界遺産や各国のレストラン、ホテルのバリアフリー情報を載せてきた。
もしこのWheeLog!を見て、世界のこんな所に行けるんだ!私も行ってみたい!なんて思う人が一人でもいたら旅人冥利に尽きる。
さらに言うならば、このアプリにはリクエスト機能がある。
「実家は関東だけど、今度京都に旅行するからバリアフリーなレストランを教えて欲しい。」
そんなリクエストを京都在住の車椅子ユーザーが見れば、そのユーザー御用達のお店を回答してあげればいい。
こんな流れが世界中で広まって欲しい。
アメリカ人の車椅子ユーザーが日本に来る際、また日本の車椅子ユーザーがアメリカに旅行にする際、気軽にリクエストを送り合ってバリアフリー情報を共有することが出来たら、海外旅行のハードルも下がるだろう。
おそらく何年後かにはこのアプリには世界中のバリアフリー情報が網羅され、そしてそれらを見て車椅子ユーザーが外に出たくなる。
億劫だった外に出ることが楽しくなる。
町には車椅子ユーザーが増えて、我々は珍しい存在ではなく当たり前に日常の景色に溶け込むことになる。
そんな新時代へ突入しようとしているのかもしれない。
※最後まで長文駄文を読んで頂きありがとうございました。
ラストにどうでもいい話。
インタビューは本来斜め向きがセオリーですが、最初の数秒がっつりカメラ目線です。
人生初インタビューで目線をどこにやっていいか分からなかった。笑笑
Shot by Hiromi Suzuki
Illustrated by Rie Hashinaga
Edited by Yuriko Oda