WheeLog!で調査/作成した「バリアフリー飲食施設ガイド」が、観光庁のホームページで公開されました。日本語版と英語版の2言語対応です。
本ガイドは昨年度の事業として2020年3月に納品しましたが、新型コロナウイルスの影響に伴い、公開が一年間延期されていました。
この一年間、何度も何度も公開延期を繰り返しておりましたが、本日ついに公開となりました!
本ガイドは全国のオリンピック・パラリンピック競技会場周辺の100件を越える飲食施設を対象に、実際に車いすユーザーが調査員としてお店を訪問し、ユーザー目線でバリアフリー対応について詳細に調査しています。
バリアフリーポイントを車いすユーザーが写った写真をたくさん使って詳細に掲載していますので、ぜひご覧いただいて参考にしていただけますと幸いです。
本ガイド発刊にあたってのWheeLog!の想い
高齢者・障がい者の方々は、その身体の状態により、施設を利用できる条件や必要となる支援・サービスが異なります。各障がい者等が施設を利用できるかどうか事前に自身で判断できる情報が必要不可欠です。
しかし、高齢者・障がい者が利用する蓋然性が高い飲食施設のバリアフリー情報は、必ずしも充実しているとは言えない状況にあり、飲食施設を安心して選択することが困難な場面も見受けられます。
飲食施設のバリアフリー情報は、高齢者・障がい者のみならず、全ての人に役立つ情報です。高齢者・障がい者が安心して飲食店を訪れることができるように情報を発信すれば、ご家族やご友人も、一緒に飲食施設を訪問でき楽しむことができます。
飲食施設の実態に即したバリアフリー情報を提供すれば、飲食施設の利用可否を事前に自己判断できるため、施設の利用をあきらめてしまう人を減らすことが可能になります。「バリアフリーだと思って訪れたのに、実際には不都合があった」といったトラブルを回避することにもつながります。
逆に「バリアで入れないと思っていた場所も実は入れた」というようなこともあります。
そのため、本ガイドは既にバリアフリー化に取り組んでいる飲食店を障がい者が実際に訪問した上で、調査した情報を発信しております。掲載されている全ての飲食店情報は、高齢者や障がい者の目線を重視しています。
このように、バリアフリー情報の提供が促進されることで、今まで外で飲食することをあきらめていた高齢者・障がい者の方々が新たに飲食や観光に出かけられる可能性が期待できます。
そして、飲食施設関係者の皆様がこれからバリアフリー化やバリアフリー情報の発信に取り組む際の参考にしていただければ幸いです。
外国人を含む高齢者・障がい者の方が、自由に飲食施設を選択でき、飲食や観光を安心して楽しんでいただくためのツールとなることを願っています。
末筆となりますが、本事業にご協力くださいました飲食施設の関係者様、そして調査/制作にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。