車いすで旅行!ロサンゼルスの歩き方2022(おすすめ観光スポット3選)

2022年8月にアメリカのロサンゼルスを電動車いすで訪問しました。車いすで海外旅行を考えている方の参考になればと思い、訪問した経験に基づいて「旅行準備編」「移動手段編」「観光スポット編」に分けて旅行情報をまとめました。こちらに記載している内容は訪問時点(2022年8月)の情報で、あくまで一例ですので、それぞれの状況に応じて準備・計画していただければと思います。ぜひご参考ください。

今回は車いすで楽しめるロサンゼルスのおすすめの観光スポットを3つ紹介します。ここで紹介するバリアフリー情報は、WheeLog!アプリにすべて投稿していますので、ぜひそちらもご参考ください。

①SoFiスタジアム
②ハリウッド
③サンタモニカ

①SoFiスタジアム

2020年に完成したロサンゼルスの最新のスタジアムです。普段はアメリカンフットボールの試合会場として使用されていて、2026 FIFAワールドカップ、2028年ロサンゼルスオリンピックでも使用される会場だそうです。

試合がない時でもスタジアムの見学ツアーがあるので、今回はそれに参加してみました。バリアフリーの見学ではなく、一般の見学だったので一部見れなかったところもありましたが、スタジアムのバリアフリー対応を紹介します。

車いすでピッチに立つ

見学ツアーは一般の方と一緒に周り、4階からスタート。3階、2階、1階と降りて行き、最後はピッチの上に立つことができます。もちろん、車いすもOK!ピッチでは自由にフットボールを蹴ったりしながら遊ぶことができます。

観客席

観客席はすべての階に満遍なく車いす席が用意されています。車いす席には通常のパイプ椅子が置かれていて、自由にレイアウトできるようになっています。席の前にはガラス板がありますが、透明でキレイなのでとても見晴らしが良かったです。一部の席には電動車いすのバッテリーを受電するコンセントも設置されていました。

観客席の他にも、普段通れないバックヤードを通ったり、選手が実際に使用するロッカールームなどにも入ったりすることができました。

バリアフリートイレ

ファミリートイレ

性別関係なく入れるファミリートイレが用意されており、通常のトイレにも車いす用のトイレがたくさん設置されていました。手すりのレイアウトや背もたれ・介助用ベッドがないなど、少し気になる点もありましたが、標準的な車いす対応の設備が備わっています。(見学できなかった場所に介助用ベッドの対応などがあるかもしれません)

また最近、日本でも見られるようになりましたが、ブース型の授乳室が設置されていました。

専用エレベーター

エレベーターももちろん設置されています。ツアー中、一般参加者はエスカレーターを使用しましたが、車いすはスタッフの方がエレベーターで誘導してくれました。エレベーターには「ADA ONLY」と書かれており、障がいのある人のみの利用となっているようです。

自動ドア

アメリカの施設ではよく見られる、開き戸の自動ドア(パワーアシストドア)。ボタンを押すと自動でドアが開きます。スイッチはボタンタイプと柱タイプがありますが、こちらでは車いすのフットサポートでも押せる柱タイプになっていました。この先にスロープがあって、2階の客席に行けるようになっています。

まとめ

ピッチに入る時、本当に車いすでも大丈夫か、少し気になったのでスタッフの方に尋ねたところ、「あなたの行きたいところ、どこでも自由に言っていいよ」との答えが返ってきました。まさにバリアフリーなスタジアムでとても感動しました。

今回は見学できませんでしたが、感覚過敏などの人のためのSensory Room(センサリールーム)など、多様な障害に対応したスタジアムになっているようです。

ロサンゼルスに訪れた際は、試合観戦やスタジアム見学をしてみてはいかがでしょうか。

②ハリウッド

Hollywood & Highland(ショッピングモール)

ショッピングモールになっているハリウッド&ハイランド。アカデミー賞授与式が行われるレッドカーペットで有名なドルビーシアターや、ハリウッドスターの手形やサインが見られるチャイニーズシアターがあります。有名なハリウッドサインも遠くに見ることができて、観光地になっています。

訪問したときは、ちょうど期間限定の日本の展示が行われており、広い空間に竹で作った大きなオブジェが展示されていました。

施設のバリアフリー対応も、トイレやスロープ、エレベーターなど、しっかり完備されていました。ただ、ここにはファミリートイレはなく、店員さんにお願いしてレストランの車いす用トイレを使わせてもらいました。

Hollywood & HighlandまでのアクセスにはUberを使いました。このエリアはUberの福祉車両も多く、スムーズに利用することができました。

Hollywood Bowl(野外音楽堂)

ハリウッド&ハイランドから車で5分ほどのところにある野外音楽堂。さまざまなコンサートが開かれており、週末は花火が上がることもあるそうです。この時は日本人ピアニストの辻井伸行さんのコンサートがあったので鑑賞しました。

1992年にできた施設ですが、エレベーターが完備されていて、車いす席も設けられています。席にはパイプ椅子があり、介助者も座れるようになっていました。ファミリートイレは見当たりませんでしたが、一般トイレの中に車いす用のトイレもありました。

アクセスは行き帰りともにUberを利用しました。夜の10時過ぎで遅い時間帯だったので心配でしたが、無事に福祉車両のUberを呼ぶことができました。

ハリウッドサイン

ハリウッドサインは、近くの公園まで車で行けます。しかし、駐車スペースは路肩のみとなっていて、急な坂道になので、車いすでの乗り降りは難易度が高いです。

③サンタモニカ

ロサンゼルスの海岸沿いにあるビーチ。とても綺麗な海岸なので、ロサンゼルスを訪れたときはぜひ行ってみてください。バリアフリー対応もされており、今回訪れた際にも、多くの車いすユーザーの方を見かけました。

入口は長いスロープになっています。少し傾斜があるので、介助者の同行をおすすめします。

サンタモニカは木造の桟橋になっているのですが、ビーチマットのようなものが敷かれていて、車いすでも通りやすいように対応されていました。また、桟橋の先まで車いすで行けるように、スロープが設置されています。

桟橋にはレストランもたくさん並んでいて、どこもバリアフリー対応されています。

サンタモニカには、海辺に遊園地もあります。ここの乗り物はジェットコースターなども含め、車いすでも乗れるように対応されていて、家族でも楽しめるようになっています。

公衆トイレも各所に設置されていましたが、正直なところあまりキレイとは言えず、近くのレストランなどを利用した際にお店のトイレを利用する方が良いかもしれません。

サンタモニカへのアクセスは、地下鉄などもありますが、基本的にはUberをおすすめします。車いす用の駐車スペースもたくさん確保されているので車でももちろん行けます。

サンタモニカは夕焼けがとても綺麗な場所です。ただ、郊外にあるので、遅くなる場合は帰りの交通手段には気をつけましょう。

バリアフリー地図アプリ「WheeLog!(ウィーログ)」

今回のアメリカ渡航で利用したお店やバリアフリートイレの情報は、バリアフリー地図アプリ「WheeLog!(ウィーログ)」で見ることができます。ぜひご利用ください。

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