2023年1月24日に「令和4年度新座市議会議員研修会」が、オンラインで開催されました。その研修会に、一般社団法人WheeLog代表の織田友理子が講師として招かれ、「車いすでもあきらめない。WheeLogで広がる世界 ~難病と闘い、負けない人生、多くの方に希望の光を届けたい~」というテーマで講演を行いました。
目次
ご質問
講演を終えて素敵なご質問がありました。一部抜粋して紹介します。
Q. 物理的にこういったところがあったら良いな?と思う、一番初めに取り掛かって欲しいことは何でしょうか?
A. 横断歩道は自治体によってはゼロ段差もありますし、車輪が通るところだけ段差をなくすなど、各地自体で段差解消の取り組みが行われています。しかし、視覚障害者にとっては白杖をつくにあたって段差も必要です。この両者がより住みやすいことを検討された、より良い物理的なバリアフリーを推進していただきたい。事例としては、長崎県佐世保市の取り組みがとても素敵なので、ぜひご参考にしていただきたいです。
Q. 心のバリアフリー醸成についてどういった取り組みが企業様にとって良かったのか?
A. JAL様は会社の中でWheeLog!のアプリを使って、それぞれの社員さんが身近なバリアフリー情報をWheeLog!に投稿してくださいました。
バリアフリー情報を発見する取り組みを通じて、「より身近に感じる」ことができるようになりました。例えば、「ここにトイレがあったんだ!」ということを知ってもらえるだけでも嬉しい気持ちになります。また、ホテルに行った際に、バリアフリートイレを尋ねたときに、「3Fにございます」、または「こちらにはございませんが、隣のビルの1Fにございます」とスタッフが答えてくれると、非常にありがたいですし、車いすユーザーにとって必要な情報がスタッフに共有されていると感じられるので、とても嬉しいです。
また、街のバリアフリー情報を知っていることで、車いすユーザーのお客様がいらっしゃった場合に、スムーズな誘導や情報共有ができる企業は、非常に心地よく感じます。アプリを使うこと以外でも、「ここから一番近いトイレやエレベーターはここだ」という情報を共有してくれることで、バリアフリーな街づくりに貢献することができます。車いすユーザーにとっても、非常にありがたいことですので、ぜひバリアフリー情報を意識して頭に入れておいていただけると嬉しいです。
講演聴講者の感想一部
参加者アンケートを取り90%の方に満足度80点以上の評価をいただきました。参加者の皆さまからいただいた、研修会の感想や印象に残ったことや言葉を一部紹介します。
- 中途障害者当事者の考えについて
- 自分をあきらめない、という言葉が印象に残りました。
- 織田さんの10つのルール
- 人は「1人では生きられない」ということ。けれどこの世の中に、1人だけの力で生きている人は誰もいない。みんな「自分にできること」で助け合って生きている。
- 障害を受け入れた時の、自身を振り返る言葉や、諦めない、期限を持って目標を持つなど、生きることに真っ直ぐな姿勢が、印象に残りました。
- 障がいに限らず、誰ひとり取り残さない思考と環境整備は少子高齢化を迎える現代社会の大きな課題となっている。
- そこまでは承知しているつもりでも、実行して前進していくパワーは強い気持ちとそれを支える小さな個々の力の結集だと思う。
- 「勝つことより負けないこと」という言葉は、力まず肩の力を抜きながらも、粘り強く諦めない最強のお守りだ。
- 決してあきらめない、生き方、感銘しました。
- 諦めない 挑戦
- 動画を織り交ぜて分かりやすかった。
- 超希少疾患は将来的に服用する患者が少なく儲からないという理由で開発が遅れているという事実に驚いた。
- 織田さんの利他から発信され、開拓して道を作ってこられた時間がたくさんの希望を生み出したことあらためて実感しました。
- 新座市からバリアフリー情報が発信されるよう自分自身が意識して情報発信できるよう頑張ります。また今度は教育分野で体験型ができると嬉しいです。
- 10のルール
- 前向きに何にでも挑戦されている姿に感銘を受けた。
- お恥ずかしい話ですがこのような難病があることを知りませんでした。織田様が車椅子でも諦めないという強い決意で多くの方に希望の光を届けている姿に感動しました。ご家族や周りの方々の理解と協力がとても素晴らしいと思います。人のために尽くせるというのはとても重要なことです。今後とも活動頑張ってください。
御礼
この度は、研修をご依頼いただきありがとうございました。貴重なお時間を割いて聴講いただけたこと、大変光栄に思っております。これからもWheeLogは「車いすでもあきらめない世界をつくる」ために活動を推進してまいります。重ねてこの度の研修会にお呼びいただきましたことお礼申し上げます。
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