(事例報告会)『車いす街歩きプログラム報告会』 ICTを活用した車いすユーザーの社会参加のための地域づくり

2024年2月17日(金)にWAM事業の成果報告会である、『車いす街歩きプログラム報告会』がオンラインで開催しました。総勢114名の沢山の関係の方々に聞いていただきました。

本事業で、町田と墨田で計4回開催された「WheeLog!まち歩き」では、総勢152人が参加し、地域のバリアフリー情報が新たに194箇所集まりました。報告会では、共に本事業を進めた町田市と墨田区の関係者、事業の連携団体の方々のあらゆる角度から街歩き分析、評価を発表していただきました。

1. 来賓挨拶

「当事者の視点を重視し、個別支援から地域社会全体を俯瞰すること、まちぐるみの支え合いの仕組みを構築すること重要性からも、WheeLogのような活動を積み重ねていくことは意義深い」との嬉しいお言葉をいただきました。

厚生労働省 老健局 総務課課長補佐 菊池 一 様

2. プロジェクト概要説明

杉山葵(一般社団法人WheeLog 事務局長補佐)

3. プログラム発表

協力団体をはじめ、多くの方の協力のもと、合計4回のWheeLog!街歩きを墨田と町田の2か所で開催されました。どの街歩きでもドラマがあり、参加者に明らかな行動変容が起こされていることを墨田と町田プログラムの発表で再確認することができました。

墨田

大場 秀樹( 東京都リハビリテーション病院 作業療法科 主査)
鳥越 勝(とりすま 筋ジス活動家)

町田

永島 匡(株式会社 Reha Labo Japan 地域連携室 室長)
井上 廣美(NPO法人町田ハンディキャブ友の会 事務局長)

4. 監修コメント

有識者による監修を受けることで、WheeLog!街歩きの重要性と可能性、そして今後の展望を第三者の視点から評価いただき、今後の更なる発展を促す起点となる機会となりました。

墨田プログラム監修

関口 芳正(墨田区役所 福祉保健部長)

町田プログラム/事業全体監修

井口健一郎 (桜美林大学 非常勤講師)

5. 研究班発表

御手洗 潤(東北大学公共政策大学院 教授)

研究班によるアンケート調査により検証された「WheeLog!まち歩きプログラム」の効果をエビデンスをもって示せたことは大きな成果でありました。

参加者の感想

参加者の皆様からご感想・メッセージをいただきましたので、一部紹介させていただきます。

研究について

  • 様々な立場の専門家から街歩きイベントについての有用性についてのお話を聴けたことがとっても良かったです。特に印象的だったのは、御手洗先生の「知識としてだけでなく体験することの重要性や、そこに楽しさが加わりながら社会を変えていける力がある」という、イベントを行うことの意義についてのお話がとても素敵でした。ありがとうございました。
  • 街歩きがどんな感じなのか、その効果等知れたので良かった。参加したいと思った
  • とても有意義な研究活動だと思いました。 もっと他の地域にも広がると良いと思います
  • Wheelog!の効果を学術的に検証しているのがすごいと思った。

街歩きについて

  • 以前参加した街歩きから期間が空いてしまいましたが、こんなにも活動の幅が広がり、エビデンスも確立されつつあるという状況に驚きました。想いの力だなと強く感じました。
  • イベントに参加していて、とても有意義であり、新たな視点で見ることが出来た。この報告会では、研究班の数値化して、検証されたことは今後の活動に有効的であると思った。
  • まだ街歩きに参加した事が無いので、是非参加させて頂きたいとますます思いが募りました。実際に体験して実感したいです。
  • 高齢の男性車いすユーザーの社会進出のきっかけになっているというのが新鮮だった。
  • 男性の方が外出機会がないまま居ること。まち歩き体験が身近な外出の一歩になること。マップづくりはその体験の積み重ねの共有であること。

監修について

  • ゲーム性のあるイベントを共に行うことでお互いの見え方・考え方を楽しく掛け合わせることが出来る。そのような場が整ったタイミングで社会課題を考えるからよりその課題が自分ゴト化するんだと改めて感じました。
  • ひとつは催事の意味を、継続性を持たせて浸透を図ってゆくために尽力を示す区役所職の上位ポジションからお言葉を窺えたこと。ひとつは当事者の方々が本意を示して充実して、共に生きてゆけるための分析。

取り組みについて

  • すごく温かい取り組みで心のバリアフリーが広がっていると感じました。そして、議会につながったり、学術的な検証もされており、大変有意義だと思いました。ありがとうございました。
  • 今回の報告会に参加ができてとても勉強になりました。ハード面とソフト面両方からのアプローチが重要だと感じたのと同時に情報を点として提供するのではなく連動して伝えていくことが今後大事になると思いました。街歩きプログラムに参加した当事者からの感想などがデータとして今後も残していけるのは貴重であり、私自身も参加して他の参加者の意見なども聞いてみたいと思いました。

報告会について

  • 運営の方が支えてくださっているおかげで、Weelogがどんどん世の中に浸透していることがわかって嬉しくなりました。
  • みなさんの熱いご発表を食い入るように拝見しました。しかも楽しそうで素敵でした。
  • スムーズな進行をありがとうございました。様々な視点から取り組みについて話されており、大変興味深かったです。
  • 職場の人に誘われてなんとなく街歩きに参加しただけでしたが、今日の報告等を聞いて、wheelogの目指すところなり想いを整理できて良かった。
  • 学生(実習生)が参加でき、とてもよい勉強になっていた。
  • 具体的な事例報告、データ分析でわかりやすかった。

最後に

地域の方々をはじめ多くの方に参加いただき、手を取り合い、本事業に取り組めたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。車いすユーザーの外出範囲の拡大が見られるなど、多くの方々と協力できたことで、本事業で支援体制のモデル構築ができたと確信しております。私たちは、今後も車いすユーザーが安心して外出できるよう、地域支援体制の充実を目指していきます。

イベント概要

イベント名:ICTを活用した車いすユーザーの 社会参加のための地域づくり『車いす街歩きプログラム報告会』
開催日時:2月17日(土) 19:00〜21:00
主催:一般社団法人WheeLog
後援:公益社団法人東京都介護福祉士会、一般社団法人東京都作業療法士会
開催概要:https://wheelog20240217.peatix.com/view

本イベントは令和5年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業の一環として実施しました。

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