

西武信用金庫様は「人・地域・未来にやさしい」金融機関を目指し、中期経営ビジョンのもと、ダイバーシティ推進やバリアフリー環境の整備に力を入れています。髙橋一朗理事長のリーダーシップのもと、合理的配慮を実践し、より多くの人に開かれた金融機関づくりを進めています。
その一環として、2025年2月14日、本店にて社員研修として車いす体験プログラムが実施されました。研修は午前と午後の2回にわたり、約100名の職員の方々が参加。バリアフリー対応への理解を深める貴重な機会となりました。
目次
車いす体験研修



まず初めに、車いすに関するバリアフリー対応について学ぶ座学を実施しました。バリアフリーの基礎知識や車いすの基本操作について学び、午後の部では、代表の織田も参加し、自身の経験を交えながら、車いすユーザーが望む対応について紹介しました。
車いすユーザーの講師と実践体験


座学の後は、車いすを使用した体験学習を実施。参加者は車いすの基本操作や介助の基礎を学んだ後、本店内のスロープを使った入店、ATMコーナーでの操作、ロビーでの窓口対応など、実際の業務に即したシチュエーションを体験しました。
また、自動販売機での飲み物購入、食堂の利用、駐車場の活用など、車いすユーザーが日常的に直面する課題を理解する時間となりました。各研修場所には車いすユーザーの講師がつき、具体的な困難や、より良い対応の方法を指導。単なる知識の習得にとどまらず、実践的な気づきを得る機会となりました。
参加者の熱意と気づき
今回の研修では、挙手制での参加にもかかわらず、多くの社員様が積極的に手を挙げ、熱心に取り組まれていた姿がとても印象的でした。職員の皆様が「バリアフリーについて知りたい」「もっと学びたい」という想いを持ち、真剣に向き合われていることに深く感銘を受けました。これほどまでに熱意を持って取り組まれる企業様とご一緒できることは、ウィーログにとって大変光栄なことです。
参加者の気づき

参加者の皆様からは、以下のような気づきの声がありました。
- 「目線や手の届く範囲が限られていることに気づいた」
- 「ATMが使いづらい」
- 「声をかけてもらえるだけで、安心感が違う」
- 「迷ったら、まずは『お手伝いしましょうか?』と声をかけよう」
また、ロビーの窓口では、カウンターの高さによる「視線のズレ」を実感し、職員の皆様が「普段、意識していなかったけれど…」と驚く場面も多くありました。この体験を通じて、職員の皆様が「お客様の目線で考える」という意識を強くされたことが伝わってきました。
研修が生む変化と未来への展望

今回の研修は、2024年6月に続く2回目の実施です。参加者からは「車いす体験を通じて、お声がけの大切さを実感した」「他の職員にも今日の体験を共有していきたい」といった声が寄せられました。また、「5〜10年後の未来を見据えた取り組みが重要」という観点から、現場の課題を把握し、それを支店や本部で共有し、具体的な対応につなげることの重要性も再確認されました。
前回の研修を契機に、西武信用金庫様では本店の自動販売機をユニバーサルデザイン仕様に変更されました。現在、4台中2台が車いすでも利用しやすい設計となっています。
実際の環境改善に直結する取り組みを迅速に進めてくださる姿勢には、深く感銘を受けました。このような具体的な行動こそが、バリアフリー社会の実現に向けた重要な一歩であり、より多くの方々が安心して利用できる環境づくりにつながると確信しています。
「合理的配慮の実践」研修で一緒に学びませんか?

今回の研修を通じて、職員の皆様と共に学ぶ貴重な機会をいただきました。今後も、バリアフリー対応や合理的配慮の実践に役立つ研修を提供し、企業や団体の皆様と一緒により良い環境づくりを進めていきたいと考えています。研修の実施をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。