第2回WheeLog!Summit報告レポート(イベント開催の秘訣)前半

はじめに

”コロナ禍でイベント開催に奮闘されたお二人の壮絶な行動録”

WheeLog!は「車いすでもあきらめない世界をつくる」ことをミッションとし、

車いすで各地域をまわる「街歩きイベント」を日本各地にて開催しています。バリアフリー調査をするだけでなく、人と人・人と地域が”繋がれる場所”  になれていると実感しています。

そんな中で、イベントを開催したいと各地域より手を挙げてくださるのですが、

「実際にイベントを開催しようと思うけど、何から始めたらいいのかわからない。」
「イベントを企画していく中で、たくさんハードルがあってなかなか一歩が踏み出せない。」
「実際に街歩きを行って、街がどのように変わっていくのか具体的にイメージができない。」

など、チーム結成やイベント運営、団体連携など多くの課題が出てきます。

前回のWheeLog! summitに引き続き、今回は、初めて地方で街歩きイベントを主催した方々を迎え、街歩きイベントの開催過程をリアルにお話していただきました。

今回は、「前半」、「後半」と、2回に分けてレポートいたします。

前半は岡山県高梁市で開催された理学療法士の森上美穂さん
後半は静岡県掛川市でイベントを開催された作業療法士の井手かのさんの発表となっております。

【登壇者プロフィール】
①森上美穂様 〈職業〉理学療法士 〈開催地〉岡山県高梁市 〈所属〉チームブラ旅♿️
②井手かの様 〈職業〉作業療法士 〈開催地〉静岡県掛川市 〈所属〉掛川東病院

登壇者発表

1.森上美穂さん 理学療法士 
〈開催地〉岡山県高梁市 〈所属〉チームブラ旅♿️ 

①開催に至った経緯

森上さんは、車椅子トラベラーの三代達也さんの講演会でWheeLog!と出会い、そこで感銘を受け、早速「WheeLog!車椅子街歩きイベントin京都」へ参加されたそうです。

「車椅子ユーザーさんの目線」について興味をもち、地元岡山県高梁市での車椅子街歩きイベント開催に踏み切ったそうです。

『私には仲間がいない・・・』0から始まるストーリー

すでにイベントを開催された方々のお話を聞き、とにかく色々なところに掛け合うことから始めました。それでも一緒にイベントをする仲間が現れず苦戦したとのことです。

『WheeLog!を理解してくれる人がいない。』
『一緒に街歩きをしてくれる岡山県在住の協力者がいない!』

WheeLog!街歩きイベントの開催では、車いすに興味を持っていただき、一緒にイベントを運営していける仲間を集めるのが大変です。

それでも、ある時転機が訪れました。

車椅子ユーザー1名、後輩1名が協力して下さることが決まったそうです。

ただ、森上さんはこの車椅子ユーザーの方とは面識がありませんでした。

どのようにしてこのお二人は出会うことができたのでしょうか?

それはWheeLog!アプリ機能の一つ、ユーザー同士がコミュニケーションをとれる”つぶやき機能”により、出会えたそうです。

「岡山で車椅子街歩きをしたい」

このつぶやきをたまたま見つけたそうです。

森上さんはすかさずここで声をかけ、車椅子街歩きイベントを開催する仲間と出会うことができました。

この一歩を踏み出すことはとても勇気がいることだと思います。しかし、やると決めた森上さんは強く一歩を踏み出されました。

③これから街歩きイベントを主催したい皆様へ

森上さんは、非常にご苦労されたエピソードを語られましたが、終始明るい笑顔で発表され、素敵な言葉を紡がれていました。

ここにご紹介します。

0だから(全てが完璧じゃないから)自由に新しい挑戦に取り組むことができます。

「イベントに参加したい。主催したい。」と周りの人・知り合い・友達に、まずは言ってみることから始めてみてはいかがでしょうか?

はじめの一歩となるために必要だと思います。

私の好きな言葉に「日日是好日」というものがあります。

どんな日でも幸せの種を蒔くことができるという意味です。

あなたの挑戦が大切な人の一歩となりますように。】

以上

森上さんの発表は今一歩踏み出せずに諦めかけている方へのヒントとなりました。

素敵な発表をありがとうございました。

次回予告

後半は、静岡県掛川市でイベントを開催された作業療法士の井手かのさんの発表レポートになります。

ちょっと意外なお寺で開催された井手さんの発表。とても興味深い発表となっておりますので、ぜひ引き続きご覧ください!

主催:一般社団法人WheeLog
報告レポート編集:杉山葵

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