【活動報告】織田友理子がOMUTSU EXPO 2025にアンバサダーとして参加しました

障害を抱えていても排泄の悩みがあっても誰もがオシャレを楽しめる世界へ

2025年6月24日、東京で開催されたOMUTSU EXPO 2025に、NPO法人ウィーログは代表理事の織田友理子がアンバサダーとして参加しました。
“車いすでもあきらめない世界をつくる”という私たちのミッションにとっても、「障害を抱えていても排泄の悩みがあっても誰もがオシャレを楽しめる世界へ。」という考え方はとても大切な視点です。

OMUTSU EXPO 2025とは?

OMUTSU EXPO 2025は、「おむつ=恥ずかしい」という固定観念を覆し、誰もが自由に選べる新しいアイテムとしての可能性を提案する展示イベントです。
紙・布それぞれの素材にこだわったデザイン性の高い商品が多数紹介され、全国から集まった参加者が“見せたくなるおむつ”を通して、尊厳や快適さ、自己表現について考える場となりました。

従来の福祉・医療の枠にとどまらず、ファッション、デザイン、ライフスタイル、地域文化といったさまざまな視点から「ケアのあり方」を問い直すことで、年齢や障害の有無にかかわらず、自分らしく生きる選択肢を広げていく。
そんな未来への問いかけが込められたイベントです。

▼OMUTSU EXPO 2025について

https://wel-fashion.jp/expo2025

ファッションショーの衝撃──「これがオムツ!?」という衝撃

その腰元に身につけているのは、なんと「おむつ」──いえ、まるで下着ブランドのコレクションを見ているかのような、美しく洗練されたパンツたちでした。黒、グレー、模様入りなど多彩なデザインが披露され、参加者からは「これなら履きたい」「かわいい!」といった驚きの声があがりました。

イベント内では、「“おむつ”という呼び方をそろそろ変えてもいいのでは?」という声も。
高齢者や赤ちゃんのイメージが強いこの言葉に代わって、「ペーパーブリーフ」や「ケアパンツ」といった新しい呼称が提案されていました。

名前が変わるだけで、選ぶ気持ちも、感じ方も、大きく変わっていきます。
“履かされるもの”ではなく、“自分で選ぶもの”へ。そんな未来が確かに描かれていました。

「パンツは見せるものじゃなかった。でも、見せた瞬間に価値観が変わるかもしれない。」
そう語る登壇者の言葉どおり、おむつが“ファッション”として展示された瞬間、多くの来場者の心に新しいスイッチが入ったように見えました。

自分で選ぶことが尊厳になる──“あきらめなくていい”時代へ

参加されていた武藤将胤様(一般社団法人WITH ALS 代表理事)、本イベントの司会の平野 裕加里様(有限会社LIBRA代表取締役)とウィーログ事務局で記念撮影

ウィーログは、「車いすでもあきらめない世界をつくる」というミッションのもと、日々活動を続けています。今回のOMUTSU EXPOで提案された「選べるケアアイテム」の姿は、その未来をさらに広げてくれるものでした。

「誰かのために仕方なく選ぶ」のではなく、「私がこれを履きたいから選ぶ」。そんな当たり前の選択が守られる社会は、きっともっとやさしく、あたたかくなるはずと感じたイベントでした。

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