
2025年9月7日(日)、杏林大学 井の頭キャンパスにて開催された第44回東京都理学療法学術大会に参加いたしました。今大会は「スタンドアップ」をテーマに、登録者数1,500名以上、当日の対面参加者も1,000名を超える盛大な大会となりました。
大会長は、日頃より大変お世話になっている国立精神・神経医療研究センターの寄本恵輔先生が務められました。
私たちウィーログは、代表の織田が同じく代表を務める「遠位型ミオパチー患者会(PADM)」と合同でブースを出展し、さらに織田が市民公開講座のシンポジウムに登壇いたしました。理学療法士の皆様や学生の方々と直接交流できる、大変貴重な機会となりました。
目次
ブース出展

今回のブースは、NPO法人ウィーログと、同じく代表の織田が代表を務める「遠位型ミオパチー患者会(PADM)」との合同で出展いたしました。
ブースの運営は、理学療法士でもあるウィーログ事務局の杉山葵と、PADM代表代行の町田建が中心となって行いました。
ウィーログの出展ブースでは、車いすでもあきらめない世界を目指す活動を紹介しました。
私たちのブースでは、理学療法士や当事者や当事者のご家族の方々に足を止めていただき、車いすユーザーのためのバリアフリーマップアプリ「WheeLog!」をご紹介しました。
理学療法士のスタッフが常駐していたこともあり、ブースを訪れた理学療法士の方々からは、患者さんの退院後の生活を支援するツールとして「WheeLog!」に関心をお寄せいただき、「リハビリの目標設定に活用できそう」といった、現場の視点からの貴重なご意見をいただきました。
皆様との対話を通じて、今後の成長に向けた多くの可能性を感じることができました。
代表・織田友理子 登壇:「期待される理学療法士とは?」



この講座は、大会長である寄本恵輔先生(国立精神・神経医療研究センター身体リハビリテーション部)と、花井亜紀子先生(国立精神・神経医療研究センター医療連携福祉相談部/看護部)が座長を務められ、「期待される理学療法士とは?」をテーマに、様々な患者団体の代表者がそれぞれの立場から想いを語るシンポジウム形式で行われました。
大会のシンポジウムでは、患者団体の皆様と共に代表の織田友理子が登壇いたしました。
団体ごとに異なる視点や要望がありましたが、シンポジウムの中で「患者団体として、どんな理学療法士に勉強会で登壇してほしいか?」という質問に対して、織田は次のように答えました。
「もちろん、その疾患についてたくさんの症例を知っていて、研究をしていてくれたらすごく嬉しいです。けれど、まずは私たちの活動に興味を持ってくださる方がいたら、それだけで大歓迎です。」
専門性だけでなく、関心を持つことそのものが患者にとって大きな力になることを伝えた上で、さらに自身の体験から、理学療法士の皆様へ強いメッセージを語りました。
それは、「患者にとって良いと信じることを、あきらめずに伝え続けてほしい」ということです。
「リハビリの最中には、すぐに効果が見えなかったり、患者自身がその重要性を理解できなかったりすることもあるかもしれません。しかし、理学療法士の方々が持ち続ける専門的な視点や熱意は、いつか必ず患者の心に響き、その後の人生を支える力になります。だからこそ、根気強く関わり、伝え続けてほしい。」
今回登壇された患者団体の皆様
- 日本視神経脊髄炎患者会
- 遠位型ミオパチー患者会(PADM)
- NPO法人ウィーログ
- 筋無力症患者会
- 境を越えて
- IKEBUKURO難病カフェ
- 全国ポンぺ病患者と家族の会
- 難病ネットワーク
- 日本筋ジストロフィー協会
- 脳フェス実行委員会
- CMT(シャルコーマリートゥース)友の会
- 日本ALS(筋萎縮性側索硬化症)協会
- PSP(進行性核上性麻痺)・CBD(大脳基底核変性症)のぞみの会
- ポリオの会
- Rare Disease Day(世界希少難治性疾患の日)
- SMA(脊髄性筋萎縮症)家族の会
- 全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会
- 筋強直性ジストロフィー患者会
- スティッフパーソンみんなの会
- ALD(副腎白質ジストロフィー)の未来を考える会
- 東京難病団体連絡協議会
- 全国パーキンソン病友の会
- 呼ネット〜人工呼吸ユーザー自らの声で〜
- 一般社団法人 先天性ミオパチーの会

終わりに
ブースにお立ち寄りいただいた皆様、講演を聴いてくださった皆様、そしてこのような素晴らしい機会をくださった大会関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
今回の学会では、理学療法士や学生の皆様との出会いに加え、何よりも、志を同じくする多くの患者団体の皆様と新たに連携が取れたことが、私たちにとって大きな喜びとなりました。
ウィーログはこれからも「車いすでもあきらめない世界」の実現を目指し、様々な分野の方々と手を取り合って活動を続けてまいります。
今後ともご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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