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Mobility for ALL 実証プロジェクト
11月15日、東京都江東区の TOYOTA ARENA TOKYO にて、NPO法人ウィーログはトヨタ・モビリティ基金「Mobility for ALL」プロジェクトの一環として、アリーナのバリアフリーマップを作成・公開しました。
当日はブース出展を行い、来場者の皆さまに WheeLog!(ウィーログ)アプリ や私たちの取り組みをご紹介。バリアフリー情報の重要性やスポーツ観戦における課題について、さまざまな方々と対話を行いました。
スポーツ観戦を「行きたい」に

障害の有無にかかわらず、誰もが「観戦に行きたい」「楽しみたい」と思ったときに、安心してアクセスできる環境が必要です。
車いすユーザー、高齢者、視覚・聴覚障害のある方など、多様な来場者が抱えがちな不安があります。
「会場にたどり着けるか心配」 「バリアフリートイレの詳細がわからない」 「観客席からの見え方が気になる」
こうした不安を事前に“見える化”することが、安心して楽しめる観戦体験につながります。
アリーナのマップを作成

バリアフリー調査では、アリーナのご協力のもと、車いすユーザーを含む調査メンバーが事前に施設を訪問し、実際の環境を確認しながら情報を収集しました。
動線、車いす席、バリアフリートイレ、案内表示など、観戦に必要なポイントを丁寧にチェックし、見えてきた課題や改善点については施設へ具体的に提案しました。
また、アリーナ内部の情報に加え、周辺のバリアフリー情報についても、ユーザー投稿のスポット情報や自治体のオープンデータを活用しました。
これらの情報をもとに、TOYOTA ARENA TOKYO のバリアフリーエリアマップを作成しました。
関係者との連携が広がる場に

試合当日はブースを通じて、来場者・施設スタッフ・近隣施設・行政(スポーツ庁)など、多様な関係者の皆さまと対話することができました。
特に、スポーツ庁の河合庁官とも直接お話しする機会をいただき、大変光栄でした。
それぞれの立場から寄せられた声は、現場のリアルな課題や改善の方向性を考えるうえで大変貴重でした。
さらに、この対話をきっかけに、今後の協業や連携につながる新たな関係も生まれました。
あなたの一歩が、次の誰かの「行けた!」につながる
公開したバリアフリーマップは、WheeLog!アプリからご覧いただけます。
観戦前にルートや設備を確認し、観戦後にはぜひフィードバックをご投稿ください。
「迷わずに会場に行けた」「安心して観戦を楽しめた」
その一つひとつの声が、次に訪れる誰かの大きな安心につながります。
ウィーログは、「車いすでもあきらめない“スポーツ観戦”」を、みんなで広げていきます。
