
「車いすでもあきらめない世界をつくる」
このビジョンを掲げるウィーログは、2025年10月から約半年間にわたり、一般財団法人アライアンス・フォーラム財団が主宰する「WHGC(ゲームチェンジャーズ・フォーラム)分科会 第7期」にパートナーとして協力してきました。
食品、医薬品、ITなど、業界の垣根を超えて集まった企業の次世代リーダーたちが、バリアを知り バリアを超える「モノコト」づくり!をテーマに、車いすユーザーの視点から社会のバリアを見つめ直し、新たな価値(モノ・コト)を生み出す。そんな熱い挑戦の軌跡を振り返ります。
目次
「当たり前」の壁に気づく:車いす体験とデザイン思考のスタート

10月14日のプログラムではウィーログが講義を担当し、事務局の松下が登壇。社会課題解決のためにできるアクションとして、ウィーログの取り組みを紹介しました。また、企業人として第一線で活躍しながら、ウィーログの活動サポーター(理事)を長年務める乾さんは、自身がボランティアとして活動し続ける意義や生きがいについて、参加者の皆さんに熱く語っていただきました。
さらに、講義の後、参加者が「車いす街歩き体験」を実施。実際の車いすユーザーの生活を体感することで、参加メンバーが「誰かのためにアクションを起こすこと」を自分事として捉え、段差よりも高い「心の壁」を攻略するための大きな原動力となりました。
ユーザーとの「クロスオーバー会議」:対話が生む解決のヒント
今回、ウィーログの活動サポーターである車いすユーザーが、当事者の声をとして深く関わった点です。
11月10日にオンラインで開催された「クロスオーバー会議」には、ウィーログから4名の車いすユーザー(岩城一美さん、安田恭子さん、吉田雄一さん、村田康剛さん)が参加しました。
メンバーたちが考案した初期の解決案に対し、ユーザーからは「実生活ではここが困る」「この機能があれば外出が楽しみになる」といったリアルなフィードバックが贈られました。この多角的な視点による対話が、アイデアの解像度を劇的に高め、実効性のあるプロダクトへと磨き上げられていきました。
社会に実装する:3月の成果発表会と誕生したプロダクト



半年間にわたる議論と「デザイン思考」による試行錯誤を経て、2026年3月20日、東京・八重洲にて成果発表会が行われました。
会場では、参加メンバーたちの情熱が詰まった2つの魅力的なプロダクトがお披露目されました。
「東京駅地下ダンジョン探検」






車いすと歩行者がペアになり、街のバリアと「楽しさ」を見つける宝探しゲーム。八重洲地下街でのフィールドワークでは「我先に走り回り、帰ってきたらワンチームになっていた」と大盛り上がりでした。
▼車いすユーザーの声
「車いすをあえて前面に出さず、誰もが参加できる『街歩き』の形にした方が間口が広がる」と、楽しみながらバリアフリーを知ることができる。」
「わたしログ」





声やテキストをAIが分析し、日々の変化をストーリー化して自己肯定感を高める成長日記。車いすユーザー(岩城さん)の「キャンプ体験を機に前を向けた」という原体験が開発のヒントになりました。
▼車いすユーザーの声
「自分の考え方を知るっていうのは結構重要と言われている中で、日々思ったことを綴ることでAIが分析して可視化してくれるのはすごく良いと思いました。SNSに投稿する時も文章をすごく考えてしまうので、パパッと文章化して手助けしてくれるのはありがたいです」
ウィーログ代表の織田友理子もイベントに参加し、誕生したプロダクトの完成度の高さに驚くとともに、メンバーたちの情熱に触れ、「車いすユーザーに希望を与えるための大きな一歩になる」と深い感謝を伝えました。

成果発表会をオンラインで公開!

半年間にわたる挑戦の集大成である「成果発表会」の様子を、4月20日(月)よりオンラインにて公開されます。
車いす体験に初めて挑んだ企業メンバーたちが、当事者との対話を通じて導き出した「バリアを超えるアイディア」。その熱気あふれるプレゼンテーションと、開発されたプロトタイプの全貌をぜひご覧ください。
- 公開日: 2026年4月20日(月)
- 視聴方法: 以下の特設サイトより詳細をご確認いただけます
- 詳細URL: https://events.allianceforum.org/whgc-seminars
段差よりも高い「心の壁」を、彼らがどう攻略したのか。未来のバリアフリーのヒントが詰まった動画を、ぜひお見逃しなく!
おわりに:バリアを「みんなで」超えていく未来へ
今回のプロジェクトを通じて、「今回の一連のプロジェクトを通じて、『あきらめない』ということに、改めて大きな気づきを得ました」という力強い声いただきました。
物理的な段差をなくすことと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのは、人々の意識の中にある「心の壁」を取り払うことです。ウィーログはこれからも、当事者と社会が手を取り合い、誰もが自由に行きたい場所へ行ける未来を共に創り続けていきます。
半年間にわたり多大なご協力をいただいたアライアンス・フォーラム財団の太田様をはじめ、真摯に課題に向き合ってくださった分科会メンバーの皆様に、心より感謝申し上げます。

